2005/11/20更新
IBM i series 1800(2655-48N)修理
今回は知り合いからの修理依頼です。
パソコンはIBMの i series 1800(2655-48N)というノートパソコンです。
症状をよく聞かずに、CMOSバッテリーの不良だと思い修理に行きましたが・・・。
1.症状
早速、電源を入れてみると、IBMのロゴが表示されその後下記のエラーコードが表示されました。
0270:Real time clock error
0271:Date and time error
0188:Invalid RFID serialization information area or bad CRC2
上2つのエラーはBIOSの設定をし直せばいいと思いますが、最期の188のエラーがよく分りませんでした。
とりあえず、BIOSメニューを立ち上げようとして、再起動すると今度は、
0271:Check date and time setting
0251:System CMOS checksum bad
0188:Invalid RFID serialization information area or bad CRC2
の3つが表示されメニューに入れません。
エラーコード表を確認すると0188が発生すると基本的にはメインボードの交換が必要なようです。
2.修理
一応、IBMのサポートセンターに確認をすると、やはりメインボードの交換が必要とのことです。
しかも修理費に約50000円ぐらい必要とのことです。
50000円もかけて修理に出すなら新しいパソコンを買った方がいいような気がしますが・・・。
エラーコードから判断してBIOSデータが異常になっているようです。
なので、BIOSを書き直せば何とかなるような気がしました。
とりあえず、パソコンをよくチェックしてみると起動時にFDDにアクセスしているような動きをしています。
IBMのホームページを調べると、BIOSアップデートユーティリティーのFD版を発見!
早速ダウンロードし、FDを作成してパソコンを起動!
しばらくすると、なんと、BIOSアップデートユーティリティーのメニューが表示されました!
作業を進めていくと、問題なく書き換えが終了しました。
作業後、BIOSメニューを立ち上げると問題なく表示されて無事、パソコン復活です。
3.もう一つのトラップ
とりあえず、WINDOWSの起動を確認し、スキャンディスクも問題なく終了。
無事元に戻ったので、はずしていたCDドライブとバッテリーを元に戻しました。
念のため、再度起動すると10秒〜60秒ぐらいでいきなり電源がダウンしました。
何回か試してみましたが、毎回同じ症状に・・・。
とりあえず、最期に取り付けたCDドライブとバッテリーがアヤシイので、バッテリーをはずして起動。
すると、問題なく使えます。バッテリーが不良だったみたいです。
なので、バッテリーははずして使用するしかありません。(ノートパソコンなのに・・・)
4.注意
今回はBIOS書き換えで復旧しましたが、調べてみると0188のエラーが出るとあまり長持ちしないようです。
なので、この方法で復活してもあまり長く使うことを考えないようにした方がいいかもしれません。
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